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元妻との間に子供がいる

【事例】

「相談者の父郎」には、

 

元妻との間の子供「山田三郎」と

 

亡き妻との間に2人の子供

 

「長男 小太郎」「次男 子次郎」がいます。

 

縁竹縄 エノケン終活唄めぐり

 

 

『父郎の財産』

 

自宅不動産(1000万円)

 

アパート(3000万円)

 

預金(2300万円)

 

 

 

父郎と山田三郎は、30年間交流がありません。

 

父郎さんは、

 

「自分の財産は、小太郎と子次郎に相続させたい。

 

三郎には渡したくない」

 

と言っています。

 

 

 

・・・言っていますが。

 

 

 

なんの対策もしないと、父郎さん亡き後、

 

3人の子で、遺産分割協議を行う必要が出てきます。

 

つまり、山田三郎さんとも、財産の分け方について

 

話し合う必要があるのです。

 

 

 

「俺は、財産いらないよ」

 

って山田三郎さんは言うでしょうか?

 

あなたが山田三郎さんならどうですか?

 

 

 

言いませんよね〜

 

 

 

では、話し合いは円満に進むでしょうか?

 

 

 

進むかもしれないし、

 

進まないかもしれない。

 

 

 

進まない場合、遺産分割できない状態で、

 

預金も不動産も動かすことができません。

 

 

山田三郎さんは、父郎さんの子供なので

 

父郎さんが亡くなった場合、父郎さんの財産を相続する権利をもっています。

 

例え、30年会っていなくても、です。

【解決方法の検討】

@ 遺言書

 

遺言書は、財産を相続する人、相続する割合などを指定することができます。

 

例えば、事例の場合、

 

「自宅不動産と預金は、小太郎に相続させる」

 

「アパートは、子次郎に相続させる」

 

と書くことで、各財産は長男・次男に相続させることができます。

 

つまり、山田三郎には、相続させないとすることができます。

 

 

 

しかし、です。

 

父郎の子である山田三郎には、父郎の財産を法律上必ず留保されなければならい相続分があります。

 

つまり、山田三郎には、最低限の取り分があるのです。(これを「遺留分」と言います)

 

このため、遺言書であっても、最低限の取り分の確保をしておいた方がよいでしょう。

 

 

 

A 生前贈与

 

父郎さんが元気なうちに、財産を小太郎と子次郎に贈与(無償であげる)することも可能です。

 

しかし、贈与税・不動産取得税などの負担が必要です。

 

この事例では、現実的ではありませんね。

 

(ついでに言うと、生前贈与した場合でも、「遺留分」は問題になってきます)

 

 

 

B 家族信託

 

父郎さんの財産を信託財産にした場合も、「遺留分」は問題になります。

 

ただし、メリットはあります。

 

不動産を
「売ったり、貸したり、しやすくなる」

 

詳しいことは省きますが、家族信託を利用することで、

 

不動産の共有を回避でき、不動産に流動性をもたせることができるのです。

 

 

 

C 生命保険

 

預金の一部を生命保険にする。こうすることで、

 

A)相続財産が減る(遺留分侵害額が減る)

 

B)遺留分を、現金(保険金)で渡すことができる

 

ことができます。

【解決策】

山田三郎さんは父郎さんの子なので、
「遺留分」は必ず問題になります。

 

事例の場合、現時点での山田三郎さんの遺留分は「1050万円」です。

 

解決策1 「現金1050万円を、相続させる」(一番シンプル)

 

 

 

解決策2 「遺言+生命保険」 遺留分を生命保険で準備する。

 

そして、遺言で「小太郎、子次郎に相続させる」として、山田三郎が「遺留分よこせー!」と言ってきたら、生命保険金の中から渡します。

【実現できる希望】

相談者 父郎の希望
「自分の財産は、小太郎と子次郎に相続させたい。
三郎には渡したくない」
でしたね。

 

しかし「遺留分」の確保は必要です。

 

できるだけ希望に近い解決策は2でしょうね。

 

家族信託専門の行政書士なのに、
今回は、家族信託を使いませんでした。

 

実は、これって大切。

 

相談者やその家族の希望を実現することが目的ですから、
こういうこともあり得ます。